春が少しずつ近づいているのを体感できるようになってきましたが、
今日明日、天気予報では雪だるまマークがあるようで・・・。
積もらなければいいのですが。
さて、今週火曜日は研修会へ参加するために仙台に行ってきました。
参加した研修会は、
NPO法人新木造住宅技術研究協議会(新住協) 主催の
国土交通省補助事業「木造住宅施工能力向上・継承事業」
高断熱住宅の総合技術研修会
です。
研修会を主催した新住協には昨年より私も会員になっていますが、
この会は20年以上にも渡り断熱・気密を研究してきた会で、
会員さんは全国の各地域で家づくりをしている工務店さんたちです。
この研修会にもたくさんの家づくりに係わっている皆さんが参加されていました。
研修会は、室蘭工業大学教授の鎌田紀彦先生をメイン講師として、
高断熱高気密の原理原則や省エネの理論と手法などを勉強しました。
今回の研修会での特徴は実物大模型を用意しての講義で、
実際に流通している断熱材などの部材で実現可能な高性能住宅の構造を見ることができました。

理論、理屈ではできても、普段から手に入る材料で実現できなければ、
限りのある予算内で高性能住宅を提供することができませんから、この点は大事なところです。

上の写真は一般的なグラスウール100o充填断熱の外側に100oの不可断熱をした模型です。
この手法でつくられた家はほぼ無暖房で生活できます。
この手法であれば坪単価5〜7万円程度のコスト増でいけるのでは?とのこと。
一度試してみたい手法です。
リフォームの際に断熱気密改修することは、普段からお勧めしていますが、
いつも悩ましいのは、予算内でどこまでできるかということ。
一番いいのは、既存の壁を剥がして新しい断熱材を入れ、気密もとることですが、
なかなか家の外周部すべてをやることはできません。
そんな時は壁の中を通る気流をとにかく止める、これにつきます。
壁の中を空気が流れている状態では断熱材が本来の性能を発揮できません。
そこで壁の上下のところに気流を止めるように断熱材を充填します。
古い住宅では断熱材は入っていますが、
壁の上下のところが、床下や天井裏・小屋裏とすかすかにつながっていますので、
ここの流れを止めてしまいます。
その方法がこの写真です。

具体的な手法は年内に着工予定のリフォーム工事のときにご紹介したいと思います。
木造住宅の技術も日々進化しているところですが、
今回の研修会に参加してみて、
高断熱高気密の手法はほぼ確立されたのではないかと感じました。
あとは、使用する部材の性能がどこまで上げられるかというのが課題だと思います。
また、高断熱高気密の住宅にどの暖房機器を入れるかというのは悩ましいところです。
これらのメーカーにも従来の暖房機器の延長にあるものではなく、
高断熱高気密の住宅にあった暖房機器の開発をしてもらえたらなと思います。
本当に学びの多い研修会でした。
これからも良い家づくりのため勉強を続けたいと思います!