2014年02月21日

高松の民家再生

まだまだ寒い日が続いていますが、
日が長くなっていることを感じる今日この頃です。

現在、弊社では みたけの家2と西下台町の家の2軒を新築工事中ですが、
合間を縫って、築70年以上を経た民家のリフォーム工事をさせていただきました。
構造躯体はしっかりとしているものの、
床や壁などには長年の痛みが・・・、
特にもこの数年は余り使われていなかったため、
建具や設備機器などにもかなり不具合がありました。

でも、構造材をはじめ、鴨居、敷居などほとんどのところにヒバ材が使われており、
今ではなかなかつくることができない家ではないかと感じました。

この物件を購入されたお施主さんと相談の結果、
床、崩れた部分の壁、設備機器など、
できるだけ最低限の補修で再生させることとしました。

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居間:床にアカマツの無垢板を張り、囲炉裏を設けました。
   出窓部分も痛みを修繕しました。
   盛岡の街が一望できます。

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居間:新しいアカマツの板と古い壁との新旧のコントラストが楽しめます。

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台所:タカラのシステムキッチンを設置しました。
   ホーローのパネルで普段の手入れが楽々です。

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台所:古い民家には冷蔵庫の置き場が無かったりします。
   冷蔵庫置き場と食器棚を一緒につくりました。

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浴室:元々の浴室のつくりを活かしながら再生しました。
   腰壁部分は質素にモルタル仕上げですが、
   床には十和田石を張りました。
   十和田石は濡れても滑りにくいので、温泉などでも使われている石です。
   ヒノキのお風呂はお施主さんがネットで見つけてきたものです。(ネットで風呂も売ってるのか・・・)

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トイレ:古い民家のトイレと感じないようにしました。

土壁の民家なので、なにかと作業には苦労をしましたが、
古い部分と新しい部分が面白いコントラストをつけ、
良い空間ができたと思います。
古い家ですので、これからも手を掛けていかなければいけないと思いますが、
この家でなければ味わうことができない暮らしがあるような気がします。








posted by はた at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 高松の民家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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