今日はまたまた寒くなりました・・・。
雨も降りそうです・・・。
昨年から増築の際のハードルが高くなっていて、
苦労しているという同業の方も多くいらっしゃいます。
確かに、大変になってきています。
昨年は平屋建ての住宅に2階を増築するという工事をしましたが、
最初は建築確認検査機関の方からも、
基本的には無理だよと言われてしまいましたが、
何度も相談を繰り返し、基準をクリアーする方法をみつけました。
厨川・増築工事では、既存住宅と増築部分を構造的に分けることで、
建築確認がおりました。
写真の通り、増築部分の柱や桁は既存部分とはくっついていません。
いわゆる、エキスパンションジョイントというやつです。
学校や病院なんかの渡り廊下部分などで見ますよね。
ただし、木造住宅についてのエキスパンションジョイントの明確な基準が無く、
どういう方法ならよいというものが示されていないので、
考えながらつくっています。
増築に関して基準が厳しくなった背景には、
構造計算偽装の事件や耐震基準の見直しといったものがあるようです。
基本的には増築工事に伴って現行の耐震基準に合わせて下さいということのようですが、
予算の問題だったり、周辺環境・状況との問題があったりで、
そのようにやりたくてもできないということは多々あるように思います。
住宅については明らかにストックの時代に入っています。
今現在あるものを活かすためにも、
現行の耐震基準をクリアーするまでの工事はできないけれども、
積極的にできる限り耐震工事を行おうとする方には、
もう少し基準を緩めたらどうかなーと思う時があります。
なぜなら、増築工事をしたいけど耐震基準もクリアするほどの工事はできないから、
工事そのものをやめるってことになると、
あきらかに耐震に問題のある住宅に住むということになるのですから。