2017年08月30日

ヘリテージマネージャー育成講習会

梅雨明けしてからが梅雨入りだったような岩手の夏。
夏がないまま秋になろうとしていますね。

さて、昨年、本年と岩手ではヘリテージマネージャー育成講習会が開催されています。
ヘリテージマネージャーとは歴史的建造物の保全活用に係る専門家のことで、
「地域に眠る歴史的文化遺産を発見し、保存し、活用してまちづくりに活かす能力を持った人材」と定義されています。

※ 詳しくは、ひょうごヘリテージ機構さんのホームページがわかりやすいのでそちらをご覧ください
  http://hyogoheritage.org

育成講習会は中身の質、量ともなかなかのもんでして、
6月に開講し12月まで月2回の受講と、自主演習や報告書の作成などとかなり重いものとなっています。

座学では登録文化財という新しい制度について学んだり、実際の調査や修復について学んだりと、
実務をしているものにとって興味深い内容も多く、ワクワクしながら受講しています。

ただ、演習課題はかなりハードです。
実際に自分たちで地域に眠る歴史的文化遺産なりうる建築物を発見し、調査し、その価値をまとめるという建築史研究室で論文でも書くのか?というようなかなりの作業量の課題となっています。

私は近所の某農業研究施設内にある覆馬場(現 農機具庫)を調査することにしました。
先日は実際に中に入らせてもらい、実測調査・写真撮影をしてきました。
おそらく近所に住んでいる人たちでもこの建築物の存在を知らない人は多いのではないでしょうか?
大きい建築物なので、実際にはかるのも大変でした(汗)
また、この場所、この建築物の歴史や背景も調べなければいけないので、
こちらの研究施設の図書館にもお邪魔して、参考文献になりそうなものを探したりもしています。

この歴史、背景を探る作業もなかなか大変で、
なにせ明治期に建てられたものですので、資料がないうえに、
作られた当時と現在までで、こちらの組織が変わっていっているので、
連続した資料がなかなかないのです・・・

それでも徐々にではありますが、ここの歴史が分かりつつあり、
自分が暮らしているこの地域が以前はどんな風景だったのか、
想像できるようになってきて、楽しくなってきています。
どんなだったの?というのはきちんと調査が終わってから、
書きたいと思います。

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2017年06月09日

盛岡市東安庭の家・完成見学会

昨年末より手がけていた盛岡市東安庭の家がもうすぐ完成します。

じっくりと打ち合わせを重ね、
しっかりと手をかけてつくった素敵な住まいです。

1階も2階もぐるりと回れる動線になっています。
岩手県産材のナラやアカマツの床板が良い表情です。
旦那さんの実家から切り出したエンジュの木が良いアクセントになっています。
建主さんご夫婦と奥様のお兄さん、お姉さんが壁塗り頑張りました。
外壁の岩手県産材の杉板もしぶい表情見せています。
茶室、水屋もあります!

ということで、見所満載の素敵なお家ですので、
是非、見学にいらしてください!

盛岡市東安庭の家・見学会
日時:6月17日(土)、18日(日)
   10:00〜16:00
場所:盛岡市東安庭1丁目3 付近
   (造り菓子 竹芳さんの近所です)

よろしくお願いします。

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posted by はた at 18:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 盛岡市東安庭の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月08日

盛岡市東安庭の家・気密測定

道路の雪もすっかり溶けて、
だいぶ過ごしやすくなってきたな〜と思っていたら、
今朝は一面真っ白!
なかなか春にはなりませんな・・・

さて、東安庭の家の現場は順調に作業が進んでいるところですが、
おととい、気密測定を行いました。
まだ、内部の石膏ボードを張る前、外部も外壁の下地までやっている段階での測定。
すっかり出来上がる前に測定を行うのは、
もし、気密のあまいところなどが見つかった場合に、対処ができるからです。

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測定の結果は、
隙間特性値n=1.09
隙間相当面積C=0.33
でした。

n値は1から2の値で、1に近ければ小さい隙間で、2に近いと大きい隙間(穴?)ということ。
1に近いということは大工さんの施工精度が良かったということになります。
1.09というのは非常にいい値だと思います。
嬉しくなって、担当の大工さんに早速報告しました。

測定中、引き違いサッシの上部から風が・・・
やはり引き違いサッシは気密が弱いのだなと改めて感じました。
使い勝手の良さ、なじみの良さを考えると引き違いサッシは捨てられないのですが・・・
悩ましいところです。

気密測定も終わってひと段落、というところではありますが、
この後は、外壁張りの作業に移りたいと思います。
posted by はた at 08:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 盛岡市東安庭の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月17日

盛岡市東安庭の家・断熱気密工事中

ご無沙汰しておりました。
この数日気温の高い日が続いていましたが、
明日からはまた寒くなるようですね・・・
体調管理には気をつけなくてはいけませんね。

さて、年明けから工事が本格化した東安庭の家も、
無事に上棟時検査を終えるところまできました。
現在、外部は透湿防水シートを張り終え、
内部充填断熱と透湿気密シート施工を進めているところです。

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気密は気密シートを張って確保しますが、
構造用面材のラインでもしっかり気密をとりたいと考えています。
ですので、躯体と面材との取り合い部分で気密のあまそうな箇所、
ボルト穴の隙間や釘の打ち損じの穴などをウレタンで埋める作業をしています。

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断熱材を充填し、シートを張ると、パシッとして気持ちがいい。
なんとも断熱が効きそうな感じが出てきます。

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今回は総二階部分に下屋が取り付く部分があるので、
断熱ライン、気密ラインを考えながら作業をしていくので、
大工さんと密に打ち合わせをしながら進めています。
問題の箇所もパシッっと決まりました!

断熱、気密の作業がひと段落しましたら、
その段階で気密測定を受ける予定です。
壁や天井の石膏ボードを張ってからだと、
もし気密の取れていない箇所があっても、対処できません。
内も外もシートがまだ見えている段階で測定をすれば、
気密の取れていない箇所があれば、すぐに補修ができます。

快適な暮らしに直結する作業ですので、
気を引き締めながら、進めていきたいと思います!

posted by はた at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 盛岡市東安庭の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月22日

ホームページリニューアル

ホームページをリニューアルしました。

私たちの家づくりへの想いが伝わるように・・・
と考えてつくりました。

最近の家づくり事例もアップしましたので、
そちらもご覧いただければと思います。

今後ともよろしくお願いします。
posted by はた at 15:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月24日

盛岡市東安庭の家・断熱型枠での基礎工事

ご無沙汰しておりました。
最近はフェイスブックページへのアップばかりで、
こちらのブログへのアップがおろそかに・・・
反省です。

今朝は11月中だというのに東京から雪の便り・・・
ここ盛岡も非常に寒い日となっています。
そんな中、我々は盛岡市東安庭の家の基礎工事を進めているところです。

これまでも建設現場の職人が減ってきているような話というのはありましたが、
震災以降特にもはっきりしたのが左官屋さんが少ないということ。
左官屋さんのなかには、壁塗りやタイル貼りだけではなく、
基礎工事もするという方が多くいたと思うのですが、
「最近は基礎工事屋さんを探してるんだけど・・・」
という声をよく聞くので、基礎工事屋さん、左官屋さんは減ってきていると思います。
実際、我々も基礎工事屋さん待ちを1ヶ月というのを2度経験してます・・・

このような状況ですので、弊社ではここ数年大工さんが基礎工事をしています。
探したり、待ったりしているよりはもうやってしまおう!
ということなのですが、
それを後押ししてくれたのが、断熱基礎型枠の存在です。
断熱材でできた型枠を並べるというこの工法、
特別な型枠材を用意することなくできます。
型枠を外すことなく、型枠はそのまま基礎断熱材となってしまうのです!
基礎断熱は以前より採用していましたが、
コンクリートと同時に打ち込んだり、
型枠を外した後に貼っていったり・・・、結構大変なものでした。
今は一発でできるのですから、楽になりました。

この数日間の写真を紹介します。

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べた基礎なので全体を掘っています。

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砕石を敷き込み、締め固めたら、まずは断熱パネルを並べます。
この時、しっかり水平をとっていないと、あとから調整は大変です。
パネルをよく見ると溝が掘ってありますが、断熱型枠をはめる溝です。

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パネルの溝に断熱型枠をはめ込んだところです。
型枠はプレカットで大きさもぴったりになって納品されているので、バッチリ決まります。
バッチリ行かなかった時は、それまでの工程でどこかがおかしいので、チェックにもなります。
型枠を組み立てながら、立ち上がり部分の鉄筋も配筋していきますので、
作業の進みがとても早いです。

土を掘る根掘り作業、砕石を敷き込み締め固める作業、パネル下の水平取りの作業はそこそこ時間がかかりましたが、
パネルを並べ始めて今日で3日目ですが、ほぼ今日で型枠、鉄筋とも作業を終えそうです。

断熱性能も良くて、施工性もよいので本当に優れた商品だな〜と感心しております。
posted by はた at 11:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 盛岡市東安庭の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月03日

盛岡市高松4丁目の家/見学会のお知らせ

今年の春より手がけていた盛岡市高松4丁目の家が間もなく完成します。

この度、建主様のご厚意により、完成見学会を開催できることとなりました。
是非、多くの方に見ていただきたくご案内いたします。

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盛岡市高松4丁目の家 完成見学会
日時:8月20日(土)、21日(日)
   10時から16時
場所:盛岡市高松4丁目4の近く
   高松4丁目公民館の近くです
注意:建主様からお借りしている家ですので、
   汚したり、傷をつけたりしないようご配慮お願いします
   靴下をお忘れなく

この家は盛岡市産の木材を構造材や下地材に使い、岩手県産の無垢の板を床に使っています。
普通は隠れてしまう架構を現している部分もあり、木使いを目でも楽しめます。
壁の仕上げには珪藻土や漆喰系の壁塗り材を使い、室内環境を気持ちよくしています。

住宅の燃費性能にも配慮しました。
開口部は樹脂サッシ・Low-eトリプルガラス(一部Low-eペアガラス)を採用し、
断熱材は充填断熱ウッドファイバー100o+付加断熱ガラスウールボード45oとし、
高い断熱性能を実現しました。

材料や断熱性能により気持ちの良い空気感になっていますが、
造り付けの家具なども充実していて、居心地の良い空間ができました。

posted by はた at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 盛岡市高松の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月08日

盛岡市高松の家・造作→壁塗り

このところ梅雨寒な日があったので、
今日の温度、湿度を感じる一日でした。
すっきりした晴れ間を見たいですね。

さて、盛岡市高松の家の現場は順調に作業が進みまして、
ブログに進捗をあげられないまま・・・
工事終盤を迎えております。

内部の木工事を終え、造り付けの家具や収納を作り終え、
細かなあれやこれやをほぼやり終え、
壁塗りを始めました。

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和室の天井を張っているところ 天井は杉板(ホンモノ)

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キッチンカウンターの天板を施工中 立ち上がりはサクラのフローリングを張り上げました

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和室の壁の下塗り中

今回、壁塗りには建主さん参加で進めています。
先週も一部塗りましたが、
明日の土曜日は一日頑張って塗るそうです。
ということで、我々も気持ち良く塗ってもらうために、
下塗りを頑張って進めています。

明日の壁塗り楽しみです!
posted by はた at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 盛岡市高松の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月01日

盛岡市高松の家・内部工事

5月にしては暑い日が続いていたので、
今日の涼しさは、むしろ寒いくらいですね。

さて、盛岡市高松の家の現場は外壁張りが終わり、作業は内部へと移りました。
今は、断熱材(ウッドファイバー)の充填、気密シート張りを終え、
サッシ周りの枠を入れ、石膏ボードを張っているところです。

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徐々に部屋らしく、家らしくなっていくので、
見ていて飽きないです(笑)

ただ、皆さんに見てもらいたい裏の部分が見えなくなってきている・・・
壁の裏側、天井の裏側が見てみたい方はお早めにお越しください!

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posted by はた at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 盛岡市高松の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月06日

盛岡市高松の家・負荷断熱

ゴールデンウィーク後半戦となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
弊社は本日より通常営業に戻りました。
作業のしやすい季節です。
頑張って進めていきたいと思います。

さて、盛岡市高松の家の現場は順調に作業が進んで、
現在はサッシの取り付けが終わり、
壁の外側にプラスでつける、負荷断熱の作業をしているところです。

ここ数年、サッシは樹脂サッシを標準採用として、
できる限りトリプルガラス(3枚のガラス)を使用するようにしています。
さらに家の性能を上げようと思えば、
木製サッシの採用ということになりますが、お値段が結構高いので・・・
断熱材を厚くすることで性能を上げることを狙っています。

盛岡市は土地の値段がなかなか高いので、
土地を購入すると家に回すお金は限られてきてしまいます。
そんななかですが、できるだけ家の性能を上げる努力をしていきたいと思っています。


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サッシを取り付ける前に、外から透湿暴風シート、中から気密シートを先張りしています

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サッシを入れ込んだところです

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構造用面材を張った後、負荷断熱用の断熱材を外周部にぐるっと取り付けます
もう少し厚くしたいのですが・・・、今回は45ミリの負荷断熱
ちなみに、中から施行する通常の断熱材には木の繊維の断熱材を採用しています

posted by はた at 10:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 盛岡市高松の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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